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冬がはじまる




急激に空は冬の空気ですね。

秋はあっという間に終わってしまったようです。

冬のキュッとする空気は、秋とはまた違って何となく切ないです。


今年は秋~冬のスピードが破壊的。

タイムトラベラー中なような、おかしな時空の波にのまれてしまっているような気にもなります。


と、まあ、ちょっとへんなことを書きつつ。。。


我が家の父は91才。

半分は寝たきりですが、まあまあ元気です。

元気の基準がよく分からなくなるお年頃な父ですが。


気性の荒い人でしたが、最近は穏やかな日々を過ごしております。

訪問看護師さんとの時間が一番の楽しみのようです。

いつも怒ってばかりの父でしたので、笑っている父をこんなに見るということがとても新鮮。


父もようやく、足らないものを数えるよりも足りていること、幸せなことを感じられるようになりました。

それは今の在宅看護の地域連携がとても大きな力になっているように思います。

10年前はこういうシステムは構築されていなかった様に思います。


看護師さんが週に2回きてくれて、理学療法士の先生が週に一回きてくれて、往診の先生がきてくれたり、歯医者の先生も往診にきてくれます。

ケアマネが月に一回はきてくれて、リースの人も定期的にきてくれる。

酸素ボンベの点検の人も来てくれます。


きっと、今は孤独感がないのではないかと思うのです。


倒れる前の方が我が家は大変で、家族で抱えるのに限界なんじゃないかというなかにいたのですがが、だからってどうしたら良いのか分からなくって。

そんなときに倒れて。

入院して。


いろいろあって、

どう死を迎えるのが父らしいのか。これでいいのか?という葛藤の中、家で看取ります。と啖呵を切って退院。

言い出しっぺはわたしなので、何かと責任も感じていますが、砂時計がひっくり返ったような自分の中での父という存在が変わった出来事でした。

何しろ、倒れる前に思っていた考え方と180度かわってしまったのですから。。



倒れる前、私たちもどうしたら良いのか分からなかったけれど、父にとっても苦しくって、どうにかなりそうなぐらい不安で孤独だったのではないかと思います。


そして、今はいろんな人が「お父さん~♪」と、大切にしてくださる。

それが仕事だとしても、とてもとても、ありがたい。





今日は母の病院に付き添いで行っていて、帰りが少し遅くなりました。

私とは母は父の食事のことが心配でしたが、父は父で遅いので事故に遭っていないかと心配していたようで。

そういう心配するということ、今までなかったので、なんだか感動的でした。


最後の親子の時間。大切に過ごしていきたいと思います。

と、同時に孤独すぎるとろくなことがないと父の最後の教えな気もいたします。

皆さまも、癒やし時間を大切にお過ごしください。

そして、家族、近しい人たちを大切に。

冬のこの寒い空気感は、人のぬくもりが本当にあったかい。

孤独になりすぎずに、近しい人たちにこそ、心を開いてお過ごしください。



そして、疲れたらお立ち寄りくださいませ。

では。

良い週末をお過ごしください。

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